手術

SURGERY

手術について

当院では、年間約800件の手術を行っております。
一般的な避妊・去勢手術から、骨折、腸管切除、膀胱結石摘出、腫瘍摘出、内視鏡手術、歯石除去などさまざまな手術を行っております。
ソノサージや炭酸ガスレーザー、ダイオードレーザーといった専門の設備を導入することでスムーズで短時間の手術を可能にし、さらに的確に最小限の部位の手術を行うことで動物の負担を軽減し早期の回復を促すことができます。

避妊・去勢手術について

避妊・去勢は、全身麻酔下で卵巣や子宮、精巣を摘出することです。
メリットとして、望まない繁殖を避けることや、性ホルモンに関連した病気の予防、発情に伴うストレスの軽減、マーキングや攻撃行動の抑制があります。
オス・メスどちらも、生後6ヶ月前後で手術が勧められていますが、特にメスでは初回発情前に手術を行うことで『乳腺腫瘍』の発生の予防効果が高いことが知られています。
デメリットとして、太りやすくなってしまうことや全身麻酔のリスクなどが挙げられます。
これらに関しては、手術後の適切な食事コントロールができますし、術前検査や徹底した麻酔管理でリスクを最小限に抑えるように務めております。

避妊・去勢は、大切なペットの将来の病気を防ぎ、快適な日常生活を過ごすためには必要なケアの一つなので、当院では推奨しています。

歯石除去(スケーリング)

歯及びその周辺組織に細菌感染が発生している状態を歯周病といいます。
小型犬が中心の日本では、1歳以上の犬の約90%が歯周病を持っていると言われています。
歯垢が溜まり、そのままにしていると歯石へ変化していきます。
歯石が付着したままだと細菌感染が起きて歯周病となり、口が臭くなったり、歯肉炎や根尖膿瘍などの病気になります。
歯石の表面は細菌が多く存在し、その細菌を含んだ唾液を毎日飲み続けることで心臓や腎臓も悪くなってしまう可能性があります。

付いてしまった歯石は歯磨きでは取ることができません。
歯周病の進行を防ぐために、歯石が付いている子は歯石除去を積極的に行いましょう。

歯石除去(スケーリング)とは、スケーラーという専用の器具を用いて歯垢と歯石を取り除き、歯周ポケットの中を洗浄してきれいにします。次に、特殊なペーストをつけたポリッシングブラシ等を用いて、歯の表面の凸凹をなくすための研磨を行い、新たな歯垢を付きにくくします。

歯石除去は、全身麻酔下で行うものです。
歯石除去、特に歯周ポケットの処置はかなりの『痛み』を伴います。動物が怖い思いをしなくて済むように、しっかりと全ての歯石を取り除くためには、麻酔は必要不可欠です。

また、歯石除去後は日常的な(できれば毎日の)歯のケアが必要です。特にワンちゃんは歯のケアをしないと、3~5日で歯石が出来てしまいます。そうならないために、歯磨きのやり方をレクチャーし、その子に会った歯科用品をご紹介させて頂きます。
BEFORE
AFTER

その他

準備中...
シーラーとは…
シーラーとは、血管や組織をパックして切断する器具で、縫合の必要がありません。従って、出血も最小限に止め、動物の身体の痛みや負担を減らし、スムーズで短時間の手術をすることができます。
炭酸ガスレーザーとは…
水に吸収されやすい性質をもったレーザーで、これを照射すると、「蒸散」(細胞を蒸発)させることができるものです。これにより、皮膚などにできた腫瘍やいぼなどを、切開せずに取り除くことができ、痛みも傷口も最小限に抑えることができます。局部麻酔で行えることも多く、デリケートな部位の手術や、麻酔のリスクの高い高齢の動物の場合も安心です。
テキストテキスト
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当院の特徴

当院の手術における基本方針は、何よりも手術時の動物の負担と痛みを軽くし、的確に最小限の部位を手術することで早期の回復を促すことです。そのためにシーラー器具(ソノサージ)や炭酸ガスレーザー、ダイオードレーザーといった、最新の設備を導入しています。

オペ症例

豆柴の骨折オペ